真っ白な紙の上に、瑞々しい墨痕が広がっていく世界…
簡単な言い方をすれば、書は白と黒で創られたモノクロームの芸術です。でも本当は、墨は真っ黒ではなく、微細で様々な色を呈します。また“書は人なり”と言うように、書作品には本来、その書き手の思いや人柄が宿っているものです。
書道と聞いて、半紙に丁寧に書かれた毛筆作品をイメージする人、字を上手下手で見ようとする人は、実はまだ“本物の書の世界”を知らないのではないでしょうか?書はもっと魅力的で奥が深い芸術なのです。最近では、漫画『とめはねっ!』や映画『書道ガールズ!!』などのおかげで、これまで地味なイメージだった書道に新たな注目が寄せられるようになりました。“パフォーマンス書道”や著名な書家などがメディアに登場し、その新しい魅力に多くの若者が引き込まれています。
星林高校書道部は、現在3年生3名、2年生7名で活動しています。1年生はこれからですが、昨年は10名が入部してくれました。書道経験者も未経験者もいて、少ない部員数ながらも活発で充実した活動を行っています。伝統的な書風での漢字・仮名作品だけでなく、自由で楽しい発想を生かした創作、また刻字や篆刻といった木や石に文字を刻む立体表現も行います。1年間の主な活動内容は、春はクラブ紹介での舞台パフォーマンスに始まり、全国・近畿大会への選抜作品の制作、夏は高野山または白浜で県高校合同合宿、秋は星林祭での書道展とパフォーマンス、冬は県総合文化祭書道展と県高校書初会など、実に盛りだくさんで充実した活動内容となっています。
書の技術を高めるのは大切なことです。でも、単に技術の上達を目指すだけではつまらない。様々な書(芸術)に触れ、それらの体験を通して、まずは自己の感性を磨くことから始めます。そして、より大切なのは、“見る人の心を揺さぶる書”“心から欲しい、飾りたいと思える書”を書くことです。星林高校書道部ではこのことをモットーに、常に楽しく、時に納得がいくまで作品を制作します。
最近の主な成績では、令和元年度の近畿大会出場をかけた県代表選考会において2名(5名枠)、同じく全国大会出場をかけた県代表選考会において2名(4名枠)が星林高校書道部から選抜されました。さらに今年度の全国大会にも2名が選抜され、高知県で開催される第44回全国高等学校総合文化祭へ行くことが決まっています。ただし、今年は新型コロナ感染症の影響で現地では開催できず、WEB開催となりました。全国および近畿への県代表には、ここ毎年連続で選抜されています。選抜された部員にとっては、これまでの努力が実り、大きな自信となりました。
これからも星林高校書道部は、自分の可能性を信じ、“本物の書の世界”に一歩でも近づけるよう活動していきます。そして、多くの人に楽しんでもらえるような書作品を作っていきたいと思います。



令和元年度書道部成績
※学年表記は、昨年度のものです
県教育委員会による全国大会に向けた選考会
第45回全国高等学校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)大会テーマ毛筆表現
和歌山県教育委員会、紀の国わかやま総文実行委員会主催
最優秀賞(縦書き)
3G 四元このは
優秀賞(縦書き)
3D 樋口裕夏
優秀賞(横書き)3A
松間実咲
※最優秀賞の作品は、全国大会のポスター・幟・Tシャツ等の各種媒体に使用されます。
全国大会
全国大会
第43回全国高等学校総合文化祭(2019さが総文)に参加
全国各都道府県教育委員会、高等学校文化連盟全国書道専門部等、主催
書道部門
3A 岩田麻希、3G 四元このは
近畿大会
近畿大会
第39回近畿高等学校総合文化祭(京都大会)に参加
近畿各府県・近畿各府県教育委員会・近畿各府県高等学校文化連盟等、主催
「書道部門」
3D 樋口裕夏、3G 四元このは
全国大会
令和2年度全国高等学校総合文化祭和歌山県代表選考会
県高等学校文化連盟書道部会主催
最優秀賞
2A 松田彩華、1F 濵﨑礼愛
※第44回全国高等学校総合文化祭(2020こうち総文)書道部門出場決定
一般公募展・県内展
書の甲子園 第28回国際高校生選抜書展
毎日新聞社・一般財団法人毎日書道会主催
入選
2B 池田梨乃、2G 辻本菜月
一般公募展・県内展
第71回県高等学校書初会
県高等学校書道教育研究会・県書写教育研究会主催
特別賞
2G 辻本菜月、1F 濵﨑礼愛
特選
2B 池田梨乃、2A 松田彩華、1A 後地夏希、1A 馬場美有
1C 山田望未、1D 松尾陸矢、1F 西出晟菜、1F 丸山紗穂
準特選
1E 藤田柚芽穂、1F 芝生恵理
